会長挨拶
第35-36期(2024-25年度)
学会創立40周年に向けて
佐藤 千津(国際基督教大学)
2016年の夏に思いがけず第27-28期会長を拝命してから、学会運営に一心に取り組み、気がつけば10年を数えておりました。この10年、会長として学会にどれほどの貢献ができたかと反省するばかりですが、皆様のご理解とご協力のお蔭で昨年は創立35周年を迎えることができました。まもなく40周年です。国際教育研究の発展のため、より魅力的で活気のある学会活動を推進してまいりますので、今後ともご協力とご支援をお願い申し上げます。
さて、2025年の学会活動としては、4月にオーストラリアからDr. Hongzhi Zhang(Monash University)を迎え、教育研究における「方法としてのアジア」に関する国際研究交流会(公開)をオンラインで開催いたしました。比較研究の方法論が反響を呼び、国内外から多くの皆様にご参加いただきました。
10月には呉世蓮理事を大会実行委員長とし、第36回研究大会を関東学院大学で開催いたしました。感染症の影響などで中止してきた情報交換会も6年ぶりに実施でき、旧知の皆様はもとより、この6年間に入会された皆様ともお会いできたことは大きな喜びでした。
第36回総会では「日本国際教育学会倫理規程」が承認されました。あわせて「研究不正防止のためのガイドライン」も策定されましたので、ご確認をお願いいたします。
また、昨年は学会公式ホームページの管理形態を変更いたしました。外形的な変化はほぼないのですが、セキュリティ強化及びサイバーリスク管理のため、サーバーとドメインをより安全なものに移行し、その保守管理を専門業者である株式会社EPOCH-NETに委託しました。サイバー攻撃が巧妙化しておりますが、これからはより安全で安心な情報環境を確保したうえで学会の広報活動を進めてまいります。
2026年の活動計画としては、3月にイギリスよりDr. Eri Mountbatten-O’Malley (Bath Spa University)を迎え、国際研究交流会(公開)をオンラインで開催いたします。近年、教育の目的を考えるうえで注目されている “human flourishing”の概念を取り上げ、国際教育の文脈に即してその意義と可能性について考えます。斬新で意欲的な研究です。どうぞご期待ください。
10月には、第37回研究大会を立命館大学で開催いたします。大会担当理事である服部美奈理事や羽谷沙織大会実行委員長を中心に準備が着々と進められております。立命館大学は、京都、滋賀、大阪などに複数のキャンパスを有する大規模総合大学ですが、今大会の会場は衣笠キャンパスです。京都の西北に位置し、交通至便な場所にありながら、金閣寺など名刹に近く、静かで落ち着いた環境にあります。京都での開催は7年ぶりとなります。3年前から学生会員は参加無料としておりますので、自由研究発表にも奮ってお申し込みください。
最後に、1日も早く世界中のあらゆる人々に恒久的な平和と安らぎが訪れることを切に祈ります。また、これからの1年が会員の皆様にとって明るい未来へと続く幸多き日々となり、学会にとっては創立40周年に向けた更なる飛躍の年となることを心より願っております。
第35-36期(2024-25年度)
学会の未来に向けて
佐藤 千津(国際基督教大学)
昨年の役員改選により第35-36期会長を拝命いたしました。はや5期目となり、重責を感じておりますが、気持ちも新たに全力で学会運営に取り組む所存です。本学会は1990年8月に創立されましたので、創立40年となる節目の年も遠い未来のことではなくなりました。近年は会員数も順調に増加し、多様なバックグラウンドを持つ会員が増え、学会活動はますます活発化しております。学会の更なる発展のため、会長として、また一人の会員として尽力いたしますので、皆様のご協力とご支援を今後ともお願い申し上げます。
さて、昨年10月には小川佳万理事を大会実行委員長とし、第35回研究大会を広島大学で開催いたしました。2001年に広島大学で開催された第12回大会、2016年の安田女子大学での第27回大会に続き、広島での開催は3度目でした。台風接近の影響で悪天候が続き、一時は開催も危ぶまれましたが、大会の2日間だけは爽やかな秋晴れとなり、美しい青空の下、多くの参加者を得て開催できました。今なお世界の平和と安定を脅かす動きが絶えない中、広島の地で改めて平和を祈り、平和への願いを込めながら、教育の未来をともに考える2日間になったのではないでしょうか。
また、研究大会にあわせ、紀要第30号が発行されました。明石書店から発行される最初の紀要です。基本的な装丁は変わっていないものの、随所に改善を施しています。また、今号からは、大会までに当年度の会費を納入された皆様には明石書店から紀要を直接発送しております。学会の研究成果をより広く多様な読者に届けつつ、成果発表の場の一つとして紀要がますます充実することを期待いたします。
今年の活動計画としては、オーストラリアからDr. Hongzhi Zhang(Senior Lecturer, Monash University)を講師に迎え、教育研究における「方法としてのアジア」に関する国際研究交流会を4月にオンラインで開催する予定です。アジアの視点から研究対象を捉え直すという斬新な研究方法について考えてみます。どうぞご期待ください。
10月には、呉世蓮理事を大会実行委員長とし、第36回研究大会を関東学院大学で開催いたします。横浜での開催は初めてです。歴史を辿れば、1859年の横浜港開港や、1872年の新橋―横浜間の日本初の鉄道敷設など、横浜は日本の近代化のフロンティアとして発展してきました。蒸気船が港に停泊し、蒸気機関車が桜木町を走った文明開化期の遺構は今も街の各所に残り、往時を偲ぶことができます。ぜひご参加ください。
最後に、1日も早く世界中のあらゆる人々に平和と安らぎが訪れることを切に祈ります。また、これからの1年が会員の皆様にとって明るい未来へと続く幸多き日々となり、学会にとっては確かな明日へ向けた更なる飛躍の年となることを心より願っております。
(2025年3月)